第1章 子ども時代を子どもらしく生きる


  • もう動けないのかなぁ?かわいそうだね。
    もう動けないのかなぁ?かわいそうだね。
  • いつになったらお花が咲くの?今植えたばかりでしょ。
    いつになったらお花が咲くの?今植えたばかりでしょ。
  • おいしいお米になりますように。今日は抜穂祭です。
    おいしいお米になりますように。今日は抜穂祭です。
  • 抜こうとしているの?差そうとしているの?子どものすることは分からないことだらけです。
    抜こうとしているの?差そうとしているの?
    子どものすることは分からないことだらけです。

全文一括ダウンロード 第一章ダウンロード

第2節 保育の方針  私たちのゆくえ

1.生きとし生けるもののひとりとして生きる  ―ともに生きる―

 日本の伝統的な生活規範としての神道に学び、生きとし生けるものの生命を尊重し、人もその中のひとりとしてこの地球環境に存在することを、私たちの在りようとします。このように人の存在を位置づけることによって、人と人のみならず、あらゆる生命との多様な関係性を前提とする保育が求められることになります。
 人の在りようを生きとし生けるものの中の一人として位置づけることで、子どもの育ちは、能力発達を含む多様な関係性における自己性の変容として捉えられるでしょうし、環境教育や食育は、人間中心主義を脱した生きとし生けるものとの共生を前提として実践されることでしょう。

全文一括ダウンロード 第一章ダウンロード
 古今和歌集仮名序に紀貫之は、次のように記しています。

「生きとし生けるもの、いづれか歌をよまざりける」
(自然の間に生を営むものにして、どれが歌を詠まないと申せましょうか)

 自然のあいだに生を営むすべての生きものが歌を詠むというのですから、これ以上の共生はありません。そして、すべての生きものには心があり、心の発露として気持ちを歌に託して表現するというのですから、ここには岩屋こども園アカンパニの理念のすべてがあるといっても過言ではないでしょう。

もどる    すすむ