第1章 子ども時代を子どもらしく生きる


  • 秋の砂利場。「紅葉がきれいだなー」と見上げています。
    秋の砂利場。「紅葉がきれいだなー」と見上げています。
  • 「ちょっと待ってよ、それ僕が使いたいんだけど…」
    「ちょっと待ってよ、それ僕が使いたいんだけど…」

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第4節 主題のまとめ

2.理念はどのように方針に反映し、方針はどのように目標とされているのか

 保育の方針では、はじめに人間中心主義を脱してあらゆる生命との多様な関係性に目を向けることの重要性を提示し、それを「ともに生きる」と表現しています。その上で、子どもの心が育つことと、子どもの心がゆたかになることをふたつの柱として、それが岩屋こども園アカンパニの目指す保育の針路であることを示しています。
 この方針をうけて、目標に子どもが「ともに生きる」ものを3つ掲げています。それは、もうひとりの自分であり、大切な人であり、自分を打ち込めるものです。もうひとりの自分と大切な人は、「私は私、でも私は私たちの中の私」を、自分を打ち込めるものは、「意欲の水瓶」を培うことを指しています。集約すれば、人はなぜ人を求めてやまないのか、人はなぜ生きるのか。このふたつの問いを問うのが保育の場なのです。