第2章 子どもの育ち
くださいな?はーい、まどあり-!
縁側でシャボン玉に興じる1歳児さんたちです。飲み込まないでね。
第2節 保育室と育ちの区分
2.けやきの家の子どもたちの育ち
けやきの家の1階と庭には、およそ2歳から3歳までの子どもたちにふさわしい保育環境が用意されています。この時期の子どもの育ちは、戸外活動を十分楽しむことができるかどうかが、身体および身体機能の育ちの目安になります。そのために、くすのきの家よりも広く、多様で、しかも安全に配慮した庭が用意されています。
平坦ではない地面、段差、建物への出入り、土や草木、水などに、スコップや器などの道具も加えた保育的環境を利用して、保育者を交え、思う存分友だちと遊ぶことが、身体機能が戸外活動によって充足されるこの時期の子どもたちには何より大切です。そして保育者は、そのような具体的な活動において一人ひとりの子どもの育ちを、心身両面において感じ取ることによって、一人ひとりの子どもの"いま・ここ"を認め支えつつ、次の段階を子どもに求める日々が展開します。