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第1節 期ごとの保育第1期 関係性を育む (4月1日から7月第1週まで)1.ターニングポイントとなる2歳児クラス2歳児クラスあか組では、〈大人:子ども〉関係において知った関わりのよろこびを、〈子ども:子ども〉関係に開いてゆこうとする子どもの姿を見つけることができます。「何かあったら呼ぶから、ぼくらだけでだいじょうぶ」という子どもの姿は、0歳から就学までを見通すとき、歩行の完成や言葉の獲得と同じくらい重要な育ちの節目です。〈子ども:子ども〉関係に自分の世界を開くためには、自分に自信がなければなりませんし、他者と気持ちを調整できなければなりません。そのためには自分で自分の気持ちを立て直す力が備わっていなければならず、それはこれまで周囲の大人の手助けによって培われてきました。自分に自信のある子に心のよりどころができると、あたらしい人や物事に挑戦していくのも、3歳前後のこの時期です。たとえ目のまえに保育者がいなくても、子どもどうしで遊べるようになるこの時期は、子どもと保育者の関係性のターニングポイントであるといえます。 |