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第1節 期ごとの保育第2期 健康な心身を培う (7月第2週から10月第1週まで)1.心と体園庭に出ようかとひと声かけると、一目散に駆けだしていくのが子どもです。そのような積極的な姿勢が見られないときは視診や検温により、健康状態を把握します。身体的な異常がなければ、朝からの様子を思い浮かべ、気持ちが後ろ向きになっている理由を考えてみます。それくらいの時間の余裕をとったなら、「どうしたの?」と聞くような、子どもへのアプローチがあってもいいでしょう。年齢によらず闇雲に急かせるのではなく、その子の気持ちが立て直るのを待ちます。後ろ向きな姿が続くようであればなおのこと、子どもが自分から周囲の人や周囲の物事に関わろうとするのを待たなければなりません。積極性という子どもらしさは、心と体の両方が健康でなければ発揮されないので、保育者はそのバランスに気を配る必要があります。また、積極性とは、行動がすばやかったり、声が大きかったりをいうのではありません。人や物事への関心の度合いです。空元気ということもあることを、こころしておかなければならにでしょう。 |