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第1節 期ごとの保育第3期 私を表現する (10月第2週から12月第1週まで)表情やしぐさに、人のちょっとした感情の動きを見て取ることができますが、それは自然に滲みでるといったようなものなので、表現というよりも表出といったほうが適切でしょう。であるとすれば、表現とは表現者が何らかの表現意図をもって伝えようとする行為でなければなりませんが、それは芸術家にのみ許される行為ではなく、私たちの日常的な振る舞いの中にいくらも見いだすことができます。たとえば、着るものや食べるもの、パートナーや職業など、人は選ぶという行為に自分を表現しています。それが子どもであれば、だれとどのような遊びをどのように遊ぶのかに子どもの意図が表現されます。そのためにこども園は、保育的環境を整え、そこに子どもの興味を誘う装置を用意します。 |