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第1節 期ごとの保育第3期 私を表現する (10月第2週から12月第1週まで)4.言葉にみる表現言葉は、コミュニケーションを可能にし、考えを整理してくれます。私たちは言葉のおかげで気持ちを伝えたり、相手の考えを理解することができるのですが、保育で見落とされがちな言葉の機能に、色彩や形や音とおなじように、表現手段としても役割を果たすということがあります。このようにいうと劇遊びなどが短絡的に思い浮かんでしまうのですが、子どもから発せられる言葉を聞くとき、その内容を情報としてのみ受け取るのではなく、その言葉に託された思いや本当に伝えたかったことを聞き取れたかどうか、そこに子どもが言葉という媒体を使って自分を表現する意味が、言葉の受け取り手によって生み出されるということがあります。
受け手との会話によって、子どもの考えはまとまりをみせ、それを土台にして深まってゆくのです。そのような「一次的ことば」である会話がいずれ、「二次的ことば」を生みだし、子どもは自分の考えをまとめて話したり、文章に書いたりすることができるようになっていき、文学的表現をも可能にしていきます。
(1) 期間のキーワード 表情 仕草 動作 製作の始まり(やぶる、きる、ちぎる、まるめる、くっつけるなど) 描画の始まり(なぐりがき、往復運動、円運動、円がつながる、名づけるなど) 話し言葉 書き言葉 表現の受け手 達成感 コミュニケーション 会話 手紙 素材(水、砂、土、年度、紙、布、木、絵の具、クレパス、鉛筆、木炭など) 用具とのであい(略) (2) 期間の行事 七五三参り 作品展 |