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第1節 期ごとの保育第4期 私たちを表現する(12月第2週から3月第2週まで)3.表現の受け手である保育者の存在保育の場の子どもの表現は、保育者の工夫が添えられてはじめてあるまとまりや意味をもちます。子どもの表現の主たる受け手である保育者が、子どもの表現を受け止め子どもに返すことで、子どもは自らの表現を知ることができます。それは周囲の人によって自分が映し返されて自分を知ることでもあります。こうした表現と印象の往還的作用は、子どもとの遊びにもっともよく現れます。子どもとともに遊びを展開するために保育者に求められる第一義的な仕事は、子どもの表現が自分にどのように印象したかを子どもに返すことです。それによって子どもは自ら表現したことに気づき、整理することができて、次の表現へと遊びを展開していくことができる、ここに保育の基本があります。 |