第3章 保育の内容


  • 岩屋の杜には魔女が住んでいる!?
  • 3月には杜で卒園式が行われます。

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第3節 環境ごとの保育

【1】戸外の環境

4.岩屋の森
 岩屋神社の境内から神社発祥の地である奥の院までを含む山林一体を、岩屋の森と呼びます。岩屋川が流れ、四季折々の自然に出あうこの場所は、神棲む森です。都市化により住宅がすぐそばまで迫ってきましたが、小川にはサワガニが生息し、カブトムシやクワガタ、カナブンなどの昆虫とも出遭えますし、マツタケこそ取れなくなりましたが、鳥の囀りを楽しむことのできるすばらしい場所であることに変わりはありません。このような名もない自然を守ることも、子どもに関わる仕事に従事する私たち保育者の使命であると思っています。
 近年、不審者が山に出入するため、日常的に散歩に出かけることが少なくなってしまいましたが、子どもと保育者の心のよりどころとして、岩屋の森は大切な場所です。
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 本殿裏の椎の木の森は、3月には卒園式の式場となります。前年度の秋に落ちた椎の実をプランターに埋めて春を待ちます。4月になって森から出されたプランターに水をあげ、太陽をあてると、またたくまにかわいい双葉が育ちます。卒園式当日は、育った幼木を子どもたち手作りの植木鉢に移植し、保護者が待つ森に、保育者の歌声に導かれて入場します。卒園証書を受け取り、森の歌を歌い、神様に拝礼し、終わりにはふたたび幼木を手に森を去り、卒園してゆきます。  境内の樹木は、岩屋こども園アカンパニ創立50周年記念事業の一環として環境調査が行われ、その記録が残されています。

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