第3章 保育の内容
ここはおもちゃのための小さな遊び場です。
「僕はな~、トンネル作っているよ!一緒にする?」
ここは絵本のための小さな遊び場です
仲良く絵本を見ています
「なーなー次は何て書いているの?」「うーんと…待って。字がわからないよ…。」
2歳児クラスの子どもたち。私のものは私のもの。仲良く絵本を見ています
第3節 環境ごとの保育
【2】室内環境
1.共通の室内環境
(3)小さな遊び場
子どもはどこでも遊び場にする才能を持っていますが、机と椅子が置かれただけの保育室では、保育者が遊びを提案してくれない限り、充分な活動に取り組むことはできません。ですから、室内空間を保育者が意図的に設えることで、子どもの遊びに向かう意欲を喚起することができます。それもまた意欲の水瓶を育むために有意義です。保育室内の小さな遊び場は次の6つを原則とし、しいのみ・くりのみ・さくらんぼには、年長児のための課題のテーブルも置かれます。
①おもちゃのための小さな遊び場
②ままごとのための小さな遊び場
③製作のための小さな遊び場(描く、作る)
④音楽のための小さな遊び場(聴く、歌う、奏でる、踊る、演じる)
⑤絵本のための小さな遊び場
⑥何でもできる小さな遊び場
⑦学校ごっこのための課題のテーブル(年長用の個人机)