第3章 保育の内容
「僕もみんなのサラダ入れるの手伝うよ!」「うん、ありがとう。」
「はーいおまたせ」「いっただきまーす!」
「わーおいしそうだねー。何を食べているのかな?」
おいしい?おいしいね。 ここは授乳コーナーです。
第3節 環境ごとの保育
【2】室内環境
1.共通の室内環境
(4)食事の場所
小さなテーブルを囲んで、6~10人くらいで食事を摂ります。給食室からは、テーブルごとの大皿に主菜や副菜が盛り付けられ、汁物やご飯、パンや牛乳などは別の容器にまとめて搬入されます。
しいのみ・くりのみ・さくらんぼの子どもたちは、子どもたちで配膳します。あか組以下のクラスでは、保育者と子どもたちが協力して食事準備にかかります。食事は、食育の機会であるばかりでなく、子どもの関係性を育む場でもあります。子どもたちが食に興味があるからこそ、食事の時間は大切な保育の時間です。
食事空間は、その前後のデイリープログラムに影響されないことが大切ですし、衛生面への配慮も欠かすことができません。低年齢であれば、食べこぼしや手づかみ食べなどにも保育観が問われるところです。岩屋こども園アカンパニでは園の方針を一方的に子どもや保護者に押し付けるのではなく、話し合って一人ひとりに合った食事の内容、分量、食べ方などを工夫します。
"もったいない"や"行儀が悪い"といった日本の食文化も視野に入れ、楽しく食べることとうまく折り合いをつけることが求められます。