第3章 保育の内容
私はいま、動物から人への第一歩を印したところです。
第3節 環境ごとの保育
【2】室内環境
1.共通の室内環境
(6)排泄の場所
排泄の自立は、子どもにとっても保護者にとっても成長の大切な節目になります。それだけに保育者と保護者がよく相談して、個人差に留意してトイレットトレーニングの時期や方法を決めます。
また排泄は衛生面からも重要な保育の機会となります。トイレ、手洗い、着替えの場所を工夫して、自立と管理の両面から保育を組み立てます。余談ですが、排泄物に臭気があることにはつくづく重要な意味があると感心させられます。
午睡は、家庭の睡眠時間との調節が重要になります。家庭での睡眠とこども園での午睡を合わせて10~12時間が平均的な睡眠時間ですが、時間にこだわらず、登園、降園時の様子などからも睡眠時間の過不足を計り、家庭での調節が困難な場合はこども園の午睡時間で調節します。
また、排泄や食事との関連で気になることがあれば、一週間の記録をとります。こども園と家庭が協力して一日の睡眠時間、尿と便の排泄回数とその時間、食事の時間と内容量を1週間記録して分析します。