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(まとめ)
タイトルをよく読んで欲しい。「造形活動を楽しむ」というのが一般的な表現であるが、"先生みてみて、私が描いたんやで、僕が作ったんやで"は、まず子どもが出来上がった作品を先生に見せたがること、見て欲しいという気持ちは、その活動が楽しかったこと、自分でもうまくできたと思っていること、先生に褒めてもらうことで自分を自分で好きになり、自分に自信をもちたいと思っていることのあらわれである。 描いたり作ったりすることはおもしろく、楽しい。描いたり作ったりすることは感じることであり、考えることであり、工夫することである。感じたことの結果、考えたことの結果、工夫したことの結果が作品となるのであるから、子どもの作品は子どもの考えをまとめたものである。 造形活動とは、描いたり作ったりに没頭することで、自分の考えをまとめることになる。我を忘れる時間をすごすことは、自分の内奥性と出遭うことになる。そこに"意欲の水瓶"は形成されてゆく。 |