造形カリキュラム


  • まん中の女の子が描いているところに他の男の子がやって来て、いつの間にか3人の共同画に。
  • 人型版画「私の分身よ!」
  • 輝く黄金の葉っぱ。
  • ペタッ!!「僕もしたいなあ」
  • 「なにしてるの」「なにしてるの」「なにしてるの」
  • 「ここにまつぼっくりをつーけよっと」

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【Ⅱ】造形カリキュラム作成の手順

3.クラス別カリキュラム作成の手順


しろ1・あかの造形カリキュラム
"先生、いっしょに描う、いっしょに作ろう"

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(作業手順)
1.「造形カリキュラム編成の基本的な考え方」を参考に、年間に取り上げたい造形活動を抽出する。抽出に際しては活動のバランスに留意すること。
  ① 平面と立体に分ける。
  ② 一人ひとりの活動と、群れの活動に分ける。
  ③ 平面は描画が中心になるが、用具、素材、テーマに配慮して、クラスの
     子どもたちが楽しめるように活動内容を選択する。
  ④ 立体は工作が中心となるが、平面以上に用具、素材、テーマに配慮して
     工夫する。
  ⑤ 最終的な4週ごとの活動の配列には、季節、行事、子どもの様子を
     反映し、ドキュメンテーションの結果に応じて、柔軟に作り直す。
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2.取り上げたい活動を期ごと、4週ごとに並べる。
3.保育を実施する。
4.保育の実施後はドキュメンテーションをとり、4週ごとのカリキュラムに
     反映する。
5.活動量の目安
  ① 一人ひとりの描画10~15枚
  ② 一人のひとりの工作3~7点
  ③ 群れの描画2~3点
  ④ 群れの製作2~3点
  ⑤ 製作のための小さな遊び場(別掲)を置く
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6.製作のための小さな遊び場も、子どもの造形活動の装置である。準備には次のような点に留意する。
  ① 製作のための小さな遊び場は、保育室のいずれかの壁に接していて、
     その面の一部を保育者の定位置とする。
  ② 作業台は、クラスの総人数の3分の1以上の子どもたちが参加できる
     広さにする。
  ③ 用具及び素材は、安全に配慮しながらも、できるだけ多様なものを
     用意する。
  ④ 製作のヒントとなるような作品や技法を保育者が手作りしたり、子どもと
     一緒に取り組むことで、子どもに伝える。子どもはそれを伝承する。
  ⑤ 必要に応じてドキュメンテーションをとる。
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(まとめ)
 まずは、「しいのみ・くりのみ・さくらんぼの造形カリキュラム」と「みどり・しろ1の造形カリキュラム」を精読して欲しい。その両方にまたがる活動、その両方を考慮した活動が、この時期の子どもたちに必要である。
 そのうえで、この時期の子どもたちの特徴として、保育者や仲間と一緒にやりたいということがある。やってもらうのではなく、自分でやりたいのだが、自分だけではできないので一緒がいいという面と、なんでも一緒が楽しいという面があり、保育者の子どもへのアプローチはその両面を考慮しなければならない。加えて、一緒にやりたいから、ひとりでやりたいに移行していく時期でもあるので、その点にも配慮が求められる。

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